医薬品保管の停電対策を支援|非常用電源の要件整理と候補比較

あるクリニックで、計画された停電に備え、医薬品の冷蔵保管を継続するための非常用電源の導入検討を支援しました。必要な稼働条件の整理と複数製品の比較を行い、機器の購入・設置や実機試験まで支援いたしました。

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課題:停電時に必要な運転条件が整理されていなかった

医療機関では、診療時間外も冷蔵保管を必要とする物品があります。停電に備えて蓄電池を選ぶ際、単に容量の大きい製品を選べばよいわけではありません。接続する機器の消費電力、必要な稼働時間、停電時の切替方法、設置環境などを確認する必要があります。

今回の検討でも、機器の仕様を基に稼働時間を比較するだけでなく、既存の電源接続や、停電時に人が操作できない場合の対応も論点となりました。

BMCが行ったこと:必要条件と比較項目を整理

まず、冷蔵保管を行う機器の仕様と使用状況を確認し、停電中にどの程度の時間、電源を維持する必要があるかを整理しました。そのうえで、候補となる複数のポータブル電源を同じ視点から比較しました。

  • 稼働時間:機器の公表仕様を使い、標準的な条件と余裕を見た条件の双方で概算。
  • 電源の切替:停電発生時に自動切替が必要か、切替時間の条件はどうかを確認。
  • 接続・設置:コンセント形状、設置場所、通常時の接続方法、運用上の注意点を整理。
  • 費用と保守:容量だけでなく、価格、保証、取り扱いのしやすさを比較。

公表仕様から計算した稼働時間は、冷蔵庫の実測値ではありません。そのため、比較結果と実際の停電時に使用できる時間を同一視しないよう整理しました。

実際に整えたことと、今後の確認点

必要稼働時間、自動切替の要否、接続条件、複数候補の比較という判断材料を整理しました。これにより、購入判断の前に確認すべき事項を明確にする段階まで進みました。

一方、購入・設置・模擬停電による動作確認・庫内温度の維持結果は、今回確認できた実施事項に含まれません。候補製品の選定だけで保管品質が保証されるものではないため、導入時には実機での運転・温度確認や、異常時の対応手順の整備が必要です。

他の医療機関にも応用できるポイント

非常用電源の検討では、製品の比較表を作る前に「何を、何時間、どの状態で維持したいか」を明文化することが大切です。稼働時間の机上計算と実地検証を分ければ、購入前に不足している情報も見えやすくなります。

Bridge Medical Consultingでは、医療機関の業務継続に向けた運用整理や、設備・システムの導入前の比較検討を支援しています。事業内容をご覧いただき、医療機関の設備・運用上の課題についてはお問い合わせフォームからご相談ください。

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